1. 肝臓センターのご紹介
建国大学病院肝臓センターでは、急性及び慢性肝疾患を効果的に診断・治療し、また長期的に管理できる診療システムを構築しています。肝臓センターは患者中心のオーダーメイド医療を提供するために肝臓内科、外科、移植外科、映像医学科、放射線腫瘍学科、病理科等、肝疾患に関連した全て臨床科との協力による診療システムを運営しています。肝臓センターでは、最新の診断機器と治療設備により肝疾患の予防や早期診断、治療に臨んでいます。また抗ウイルス剤や新しい肝がん治療剤のように刻々と発展する薬の臨床試験を遂行すると同時に肝炎と肝がんとの発生機転を明らかにするなど、実際臨床に適用するための多様な基礎科学の研究と連携しながら運営されています。
建国大学病院肝臓センターは、肝疾患患者様が最も快適な環境で最高の診療が受けられるように努力していきます。
2. 肝疾患とは?
肝臓は体に必要な蛋白を合成したり、栄養を貯蔵します。また体内に入り込んだ各種薬物やアルコール、有害物質を分解・解毒する動きも持っています。その他、胆汁の合成、免疫機能、ホルモンの代謝等、様々な役割を果たす重要な臓器です。従って肝疾患が現れると人体の主要機能か低下して多様な臨床症状が発現することがあります。
慢性肝疾患の原因としては、慢性B・C型ウィルス性肝炎とアルコール肝炎、自己免疫性肝炎、脂肪肝炎が取り上げられます。慢性肝炎は肝硬変や肝がんへと発展する可能性がありますので、定期的な精密検査と専門的な治療が要求されます。
3. 肝疾患の診断
肝臓は「沈黙の臓器」と言われるほど、ある程度の進行では特別な症状が現れません。例えば、定期的な検査を受けていなかった患者の場合、約80%以上が治療が不可能であったりもしくは非常に困難な状態で肝がんが発見されます。従って早期診断が何より大事であり、特に肝疾患が発症する可能性のある慢性ウィルス性肝炎を患う方や飲酒量の多い方は必ず症状が現れる前に専門医による定期的な診療を受けることが大事です。まずは、相談を通して家族歴、飲酒歴、既往歴を把握してから体の検診及び血液検査、画像医学的な検査を受けることで、肝疾患の状態を正確に診断することが重要です。
4. 肝疾患の治療
肝疾患は様々な原因により進行度が異なりますので、発生原因と進行度に応じた適切な治療が必要です。軽度の肝疾患の場合、生活習慣の改善等により好転反応を期待することができますが、慢性のウィルス性肝炎の場合は抗ウイルス治療、また肝硬変・肝がんの場合は内科的/外科的な画像医学的治療が要求されます。最近では、このような病気に対する多様かつ効果的な治療法がますます発展しており、これらの治療法を早期に実施・並行することで過去より優秀な治療成績が得られています。